今日は先日さくらの社長からご紹介いたしました著書「頭のよい子が育つ家」の詳しいレポートをご紹介したいと思います。
〜有名中学校受験の家庭より検証〜
1.頭のよい子の定義 「頭のよい子」とは単に勉強のできる子ではありません。
好奇心が強く、物事をよく観察し、考え、問題があれば果敢にチャレンジする感性と創造力に優れたお子さんをイメージします。

2.育つ家とはどんな家「頭のよい子」は往々にして五感に優れているものです。
その五感はどこではぐくまれるのか、そのひとつが原体験を得る「家」なのです。「家」で楽しく生活することで子どもたちの五感は引き出され、磨かれるのです。受験で成功するというのはその「結果」のひとつにすぎません。
3.具体的な家ほとんどの「頭のよい子」はたとえ立派な子ども部屋をあてがおうとも子ども部屋では勉強していない。
有名中学校受験に成功した子どもの多くは必ず家族と顔を合わせる場。家の中で「公共空間=パブリックスペース」で勉強していた。
例えばリビングやダイニングにある大きなテーブル和室の居間のちゃぶ台食事の用意をしているキッチン脇のカウンターなどなぜなの近年の有名中学校の入学試験問題の出題傾向に変化があります。
暗記問題重視の傾向が薄れ、記述問題がより多く出題されるようになったのです。単に知識を詰め込んでいれば解答できる問題よりも、子どもの考えや答えを導き出した理由を記述させる問題が多く出題されています。
こうした問題に的確に答えられるようになるためには、考える力、そしてひとえに説明する能力が必要となります。他人とコミュニケーションをとっていなければ、ものを考える力はつきませんし、ましてや物事を説明する能力というのはまさしくコミュニケーションの能力に他ならないからです。
子ども部屋のように孤立した空間にこもっているだけではダメです。
一人で身につく能力ではないからです。考える能力、説明する能力、コミュニケーション能力をつけるための基本、それはやはり家族といかに濃密にコミュニケーションをとっているかなのです。
子どもの考える力、コミュニケーション能力を養う力は家の中の公共空間=パブリックスペースでもって培われていくものなのです。
そしてもうひとつ「なぜ子どもたちは子ども部屋で勉強をしないのか」その理由として見逃せない重要な要素があります。中学受験を迎える小学6年生はまだ12才の子どもなのです。多くのお子さんは、お母さんに甘えていたい年頃です。お母さんにかまってもらいたい、ほめてもらいたい、そう思っている子がほとんどなのです。
お母さんの愛情をたっぷり感じていたいのです。お母さんが主役の空間、それはリビングであり、ダイニングであり、キッチンです。常にお母さんと一緒にいたい、ご飯を食べるときテレビを見る時はもちろん勉強するときだって― 子どもはみなそう思っている。かくして子どもたちは、立派な子ども部屋を離れ、キッチンの片隅やリビングテーブルの真ん中や、ちゃぶ台を占拠して勉強するというわけです。
4.「頭のよい子が育つ家」の10ヶ条1)子ども部屋を孤立させないようにしよう・なんとなく見ている、なんとなく見られている、なんとなくつながっている。そういう工夫をしよう。

(例) ドアを開けっ放しにする。
外から、子ども部屋の中が見渡せる。
透明や半透明ガラスに変える。
2)家中を勉強スペースにしよう。・リビングテーブル、ダイニングテーブル、ちゃぶ台
移動式机etc気分のおもむくまま、好きなところで勉強させてあげて下さい。
3)おうちの中で、引越ししてみよう。・半年に一回ほどいま、お子さんが使っている子ども部屋を別の部屋に移してみる。
・兄弟同士で部屋を交換してみる。
・気軽に遊牧民気分を味わえる様にする。
4)子どもと家族の記憶に残る空間を演出しよう。・自宅の本棚に家族みんなの本を集めてみよう。
本棚をうまく使えば、それぞれの記憶や思い出をみんなで共有する空間が実現します。
・自宅のさまざまなところに本を置く。
TVの横、リビングテーブルの上、玄関の脇、キッチンの脇、トイレ
本棚を家族で共有する、さまざまな場所に置く。
5)お母さんのスペースを贅沢にしよう・おうちのなかでお母さんが光り輝いていることがお子さんにとって一番嬉しいのです。
お母さんの「仕事場」は贅沢に投資しちゃいましょう。
キッチン、ダイニングを魅力的にする。家事を楽しくこなす工夫をしましょう。
6)親父の背中をみせる工夫をしよう・たとえば勉強部屋をお子さんと共有、これも立派なコミュニケーション
7)おもてなし空間を意識しよう・さまざまな人と触れ合う機会を設けたり、非日常の“ハレ”の空気を演出し、子どもたちを刺激するというのが有効です。
おうちにお客さんを迎える「おもてなし空間」を意識してつくりましょう。
現在のリビングや居間をうまく活用するだけでいいのです。
そうやって家族をもてなす。お客をもてなす。
そんないつもと違うハレの空間を吸い込むことがその子の五感を刺激し、想像力を育む。
8)五感で感じられる空間にしよう・人の五感とは味覚・臭覚・視覚・触覚・聴覚の五つです。
なかでも「視覚」は非常に重要です。
ルーブルミラー(普通のミラーよりすっきりうつる)を使って、朝起きたときに自分の素顔と向き合う
工夫をする。
すると子どもは「見る」という行為に自発的になり、新鮮な驚きを受ける。
まさに視覚を通した大きな刺激が与えられる。
9)「書く」コミュニケーションを実現しよう・「話す」コミュニケーションはわりに簡単にできますが「書く」コミュニケーションは意識しないとなかなか実現できません。
親子で利用できるガラス黒板でメモ帳、落書き、連絡版を使い、玄関の脇、子ども部屋壁、リビング壁、キッチン近くetcに設置してみよう。
「書く」というコミュニケーションを楽しく実践してみましょう。
10)ギャラリー空間を設けよう・家族の間のコミュニケーションを深めるには、お子さんの書いた絵や習字、それにお父さんやお母さんが昔書かれた絵や習字それに記念にとった写真など我が家の壁をギャラリーに見たてどんどん飾るのもよいアイデアです。
みんなで思い出を語りあう場を設けましょう。
( 参考文献 )
・「頭のよい子が育つ家」 四十万 靖・渡邊 朗子 著
【イメージ図】

●子供部屋のドアは基本的に開けておく
●勉強机を兄弟で並べて配置
●壁にホワイトボードを設置
●家族共有の本棚を設置

●廊下から勉強机が見えます
●ドアが常に開いたまま
●茶の間が家族中心になる

●丸いちゃぶ台を囲み勉強する
●キッチンのテーブルで勉強する